疑義照会とは

どうも!けんたろんです。

 

今日は疑義照会についてざっくりと私見を書きたいと思います。

 

疑義照会はご存知の通り薬剤師が調剤をする上で義務づけられた薬物治療の有効性と安全性を保つために必須とされる業務ですね。

 

ただ残念ですがその疑義照会という業務に対する捉え方が薬剤師の間でもそうですが、さらに他職種にとっては異なる印象があるのではないかと言う事実があります。

 

最近では以前と比べると改善してきたと思われますが、やはりいまだに薬剤師からの疑義照会が医療現場で軽視されるという場面も稀に見られます。

 

そこから大きな医療事故に繋がるケースもあり、この状況は早急に改善する必要があると考えます。

 

疑義照会が医療現場で軽視される理由として僕が考えるところでは、薬剤師側の問題(現行の調剤を行う上での法規制など)と処方側の問題があると思います。

 

薬剤師側の問題としては、各薬剤師の臨床知識の差もありますが、それと別に銘柄処方や変更不可処方による規格違い、剤形違いが薬剤師判断での変更が制限されるなどです。

 

処方側としては多忙な業務の最中に前述のような内容による疑義照会を受けた時にはどのように感じるかは想像できるところですが、残念ながら現行の法規制では疑義照会せざるを得ないため仕方ない部分があります。

 

ならば在庫すれば良いと言われるかもしれませんが、このところの医薬品流通体制から考えて、治療効率を考えても疑義照会により変更する方が患者にとってのメリットが大きい場合が多いと思います。

 

処方側としては恐らくそのような各薬局の状況は見えてこない部分もあるかと思いますが、それが現実です。

 

この問題の解決方法としては、先ずは変更不可処方せんの撤廃なのですが、僕はそれよりも銘柄処方の禁止が最も有効だと思います。

 

それにより薬剤師側からの疑義照会も減少し、処方側としても重要な疑義照会に耳を傾ける余裕ができるのではないでしょうか。

 

次に処方側(疑義照会の受け手側)の問題としては、薬剤師からの疑義照会内容がダイレクトに伝わらないという問題があります。

 

それによって用量に関する照会が用法に関するものと誤認されたりすることが発生するリスクもあります。

 

どなたかがおっしゃっていましたが、電話による疑義照会ではなく、ダイレクトに処方側に文字情報という形で伝わる疑義照会の形が余計なわだかまりや間違いを防ぐためには有効と思います。

 

そのような疑義照会が定着するにはまだまだ時間がかかると思いますが、できる限り早期に実現して欲しいと思います。

 

最後に疑義照会をする上で大切なこととして、一体誰のための疑義照会なのかということを念頭に置いておく必要があると思います。

 

自分もそうですが疑義照会は少なからずストレスを感じる業務で、できる限り少なくしたいのですが、薬剤師として処方せんに薬学的な疑義を感じたからには避けて通れない道です。

 

そこで薬剤師が行う疑義照会は一体誰のために、何のためのものなのかを再度初心に帰って考え直したいところです。

 

幸いにもこのところ以前と比べて一般の方々の薬剤師業務に対する理解と認識も高まってきているように思います。

 

そんな中で患者さんや国民の皆さんからの期待に添えるような薬剤師業務を果たしていかなければならないとこの度改めて感じました。

 

日々の業務の中で色々と思うところもありますが、これからも皆さんと力を合わせて頑張って行きたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。